国家試験の合格率が悪い学校は注意!?

国家試験の合格率は学校ごとに発表されています。
国家試験の合格率が低い看護大学や看護専門学校は、
「入学してもしっかりとした教育が受けられないのではないか」という評価がされやすいので、
学校自体の人気が下がり、志願者が減る可能性があります。
国家試験の合格率は学校選びの判断材料のひとつにはなります。
看護学校側にしてみれば、国家試験の合格率は「学校の評価」そのものにつながるので、
学校によっては国家試験対策のための授業を実施しています。

さて、ここで国家試験合格率の合格率を操作する方法があることをご説明しておきます。
国家試験に合格できなさそうな生徒に対して、
国家試験を受験させなかったり、
留年扱いにして卒業させなかったりするのです。
具体的な例で説明します。
例えば、100人受験して80人合格すれば合格率は80%です。
ここで、合格率を上げるためには受験者をなるべく減らすことです。
そこで国家試験を受験させなかったり、
留年させて卒業させないようにして、受験者を20人減らします。
そうすれば受験者は80人、合格者80人ということになり合格率100%になります。
国家試験を受験しなかった人数や留年者の人数は公にはならないので、
見た目の合格率は高くなります。
以上のような手段を用いて、
なるべく合格率を高くしようと試みる学校もごく一部であるようです。
ただ、注意したいのは国家試験合格率にそこまで過剰に反応しなくてもいいということです。
全国平均の合格率に比べてあまりにも低い場合は少し注意したほうがいいかもしれませんが、
偏差値が比較的高めな学校でも、 1人~2人程度、不合格の生徒が出てしまうものなので、
国家試験の合格率に対して目くじらを立てるほどのことではないと思います。
どんなにいい看護教育や学習環境が与えられたとしても、
勉強する本人にやる気がないと、どうしようもありません。
看護師国家試験はある一定の点数を取れれば、全員合格できる試験なので、
勉強した分はしっかり点数が取れる性質のものです。
2013年2月実施の看護師国家試験合格率(新卒者)は94.1%でした。
この合格率の高さを考えると「落とすための試験」とは言えません。
最低限、看護師として必要な知識を持っているかを確認するための試験です。
看護師の国家試験に限って言えば、
真面目に学校に通い、勉強していれば合格できる試験です。
必要以上に恐れる試験ではありません。
今後、社会的に看護師が飽和状態になり、
看護師の数を抑えなければならないという状況なら、
意図的に国家試験を難しくして、看護師の数を抑える可能性はありえます。
しかし、近年、看護師不足が徐々に改善されてきたとはいえ、
看護師不足が完全に解消されたとまでは言えません。
毎年10万人以上、10人に1人の割合で看護師が辞めている近年ですから、
看護師の需要は引き続き高く、まだまだ売り手市場です。
以上の状況を踏まえると、今後しばらく看護師国家試験が難しくなることはなさそうです。
看護師国家試験の合格率が学校選びの際の判断材料のひとつにはなりますが、
学校のカリキュラムや校風などにも注目しておきたいところです。
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最後に、国家試験の合格率が出ていない新設校について述べておきます。
近年、看護学科を新設する大学が増えていますが、
卒業生を輩出するまでは、当然のことながら国家試験の合格率がわかりません。
新設校という点で不安になることがあるかもしれませんが、
看護学科をもつ短大や専門学校が大学に看護学科を新設する場合は、
看護教育に関するノウハウがあるので、心配する必要はないと思います。
そのほか、医療・福祉系の学科をもつ大学が看護学科を新設するケースも多いのですが、
既存の学科で実習施設として病院・福祉施設を使っているので、
実習施設については問題ないですし、
良い教授を紹介してもらえるようなコネクションもあると思うので、
必要以上に心配することはないでしょう。

参考までに、当サイトで看護師国家試験の合格率をランキングにしました。
よろしければ下記のリンク先からご覧ください。
大学別の看護師国家試験合格率ランキング(2012年実施分)
短大別の看護師国家試験合格率ランキング(2012年実施分)
専門学校別の看護師国家試験合格率ランキング(2012年実施分)

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