新卒看護師1年目で、10人に1人辞めるのはなぜ?

日本看護協会の調査によると、看護師の10人に1人が1年目で辞めてしまうそうです。辞める理由の一つには、看護師の仕事の大変さを知らなかった、言ってみれば「看護師という職業を甘く見ていた」…ということも原因の一つにあるようです。看護師の仕事は「とりあえず看護師になろうかな~」で務まるほど楽な仕事ではありません。最初から看護師の仕事の大変な部分をよく知っていれば、看護の仕事を辞める人はもっと少ないでしょう。 せっかく看護師になったのに、1年で辞めてしまってはもったいないです。皆さんにそうなって欲しくないために、あえて看護師の仕事の大変さを少しだけ、以下に書いてみました。確かに、看護師の仕事は大変ですが、その分、やりがいもあり、看護の魅力はとても大きい」こともまた事実です。看護の魅力に取りつかれ、「一生の仕事」として看護師を続ける人もいるのです。これを読んでくださった皆さんが、看護師の仕事を十分に理解したうえで、将来立派な看護師になれることを心より祈っています。

「あこがれ」だけではできない看護師の仕事

看護師の主な仕事は、大きく分けて2つある。「医師が患者を診療する際の補助=診療の補助」、「病気や障害を持つ人々の日常生活における援助=診療の補助」である。看護師になるには、看護大学や看護専門学校などに入学し、看護師国家試験の受験資格を手にいれなければならない。そして、看護師国家試験に合格してはじめて「看護師」になれる。看護学校に入学しただけでは、看護師にはなれないので注意しましょう。
昔から言われている言葉として「3K」という言葉があります。「きつい、きたない、きけん」という意味です。何をもって「きつい」というかは人それぞれ感じるところが違いますので、一概には言えませんが、がん病棟で働いている看護師は、死が迫っている患者、そして死んでいく患者が多い現場で働くことになるわけです。そのような環境で働くということは、精神面で緊張状態が続き、ひどく疲れてしまうこともあるでしょう。
「きたない」とは容易に想像がつくかもしれませんが、排泄いわゆる下のお世話にはじまり、嘔吐、痰、唾液などを処理しなければなりません。便や尿の臭いに耐えられますか?もちろん、全ての現場で排泄物を扱うわけではありませんが、そのような現場に配属された場合は覚悟しなければなりません。看護学校でもいろいろな病棟で実習がありますので、体験することもあるでしょう。
「きけん」は院内感染や自らが医療ミスをしてまうことを意味します。どんなに見た目はきれな病院でも、多くの菌が蔓延している場所なのです。もちろん、健康な人は免疫力があるので、病院に行ったからといって必ず具合悪くなるわけではありません。しかし、看護師は常に病院にいるわけですから例えば、知らないうちに結核などに知らないうちに感染していることもありえるわけです。以上、病院で働くということは様々なリスクがあるわけです。このようなリスクを踏まえたうえで、看護師は働いているんだということを理解しておく必要があるでしょう。
看護師の大変さを知らずに、看護師を目指してしまう人が意外に多いようです。想像以上に、現場の仕事の大変さ、夜勤もありハード肉体労働、人の命に関わることもあるので、その責任の重さなどに耐えられない人も多いようです。一見、白衣の優しいナースというイメージであこがれが先行しますが、実際は「あこがれ」だけでは看護師の仕事は務まりません。例えば、排泄の世話は基本的なケアのひとつであり、「汚い」といっては看護師は務まらないでしょう。けれども、大変な仕事だけに、大きな達成感を感じることもあるでしょう。そこが看護の魅力の一つでもあります。

看護師は夜勤もある体力勝負の仕事!

看護師は夜勤の仕事もあり、健康である程度体力が必要です。一般に過半数の病院で3交代制を採用しています。この3交代制とは単純に1日の24時間を3つにわけ、8時間ごとに区切ったものです。日勤(8時~16時)だけでなく準夜勤(16時~24時)、深夜勤(24時~翌8時)があるため、精神的にも体力的にも辛い仕事であります。深夜勤は国の指針では月8回とされていますが、実態は月8回を超える看護師も多いようです。病棟勤務以外の外来やオペ室での勤務は日勤が中心です。

肉体だけでなく、精神も健康でなければならない

肉体的に健康であることも必要ですが、看護師は精神的に健康的であることが求められます。看護師の精神状態が不安定であれば、患者も不安にさせてしまいます。これは自分が患者の立場になってみればすぐに分かると思います。 例えば、自分が怪我で入院してこれから手術をするというときに、手術が成功するかどうか心配になったり、慣れない病院生活で不安を感じることもあるでしょう。そんなとき、看護師が患者と一緒になって、感情的に悲しくなったり不安になったりしていたら、患者も精神的に不安定になってしまうでしょう。もちろん、必要以上に患者に冷たく振舞うことは良くありませんが、適度な励まし、落ち着いた態度が患者に安心感を与えるのです。また、がん病棟で働く看護師は、毎日のように患者を看取らなければならないこともあります。その度に感傷的に気持ちが落ち込んでしまっては、看護師の仕事はできません。悲しみにも耐えられる精神を看護師は持っていなければなりません。

 

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